石狩教育研修センター理論研修会
「Q-Uを活用した学級集団づくりを学ぶ」終了
日 時 | 平成24年2月14日(火) 14:00〜16:00 | ||||||
会 場 | 石狩教育研修センター | ||||||
講 師 | 河村 茂雄 氏 (早稲田大学教育・総合科学学術院 教授) |
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参加者 | 65名 | ||||||
研修会 の ようす |
児童・生徒の学級集団への適応感を高め、主体的に学習や活動に取り組む意欲を高めるためには、学級集団がいごごちのよい場所であることが大切です。 今回、Q-Uの開発者である早稲田大学の河村教授をお招きし、Q-Uの取り組みを通して目指している学級経営のあり方についてお話ししていただきました。 |
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1.学校教育の2つの柱 @学習指導 Aガイダンス・生徒指導 2.日本の学校教育の特徴 学級集団の状態と学習指導面・ガイダンス面が相乗的な関係にある。 3.理想の学級集団の構造 集団内のルール(規律・行動様式)とリレーション(親和的な人間関係)が確立している。 4.学級集団のタイプ @満足型 A管理型 Bなれあい型 C荒れ始め型 D崩壊型 5.現在の学級集団の状態 @教育環境として良好といえる学級集団の状態は過半数を割っている A学級集団の状態によっていじめの発生率が大きく異なる B学級集団の状態によって子どもたちの学力の定着度が異なる 6.教師に求められること どのような学級集団の状態でも、同じ対策を、同じ方法で繰り返すのでは、教師の思いは子どもたちに届かず、学級集団は発達していかない。教師は、学級集団の状態をアセスメントする方法を、観察法以外に一つはもっていることが必要である。 7.学級満足度尺度の取組を支える理念 @子どもに寄り添った教育実践 A日本の学級集団制度の特性を有効活用し、子どもへの教育効果を高める B実践的証拠に基づいた教育実践の展開 |
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参加者からは、次のような質問が出されました。 ○満足型の学級集団に育てるための具体的な事例と方法はどのようなものか。 ○Q-Uを活用するには、どのような期間・タイミングで実施するのが有効なのか。 |
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参加者 の 感想 |
○非常に参考になりました。先生のお話も具体的でわかりやすく、今の自分の学級のことを改めて考えさせられました。Q-Uはぜひやってみたいと思います。 ○時間が短いです。90分はあまりにもったいないです。90分2コマは欲しかったです。この内容を多くの先生方に聞いて欲しいです。 ○学級経営とは経験に基づいた漠然としたものと感じていましたが、先生の話を聞いてしっかりした理論として確立しなければいけないと感じました。また、Q-Uの結果を見ながら、自分の学級経営はどのような状態になっているか、非常に不安になりました。もう一度、子どもたちの実態を正しく捉え、どのような目標を目指してどのような方法をとっていくべきかを改めて考えていきたいです。多くの示唆を与えていただきました。本当にありがとうございました。 ○とてもわかりやすいお話でした。授業が成立するためには学級づくりが大事だということはよくわかっていますが、それが次の世代に伝わっていかないという言葉が印象的でした。子どもと同じで教師もつながりが薄くなってきているし、自分から学ぼうという意欲も少なってきているのかもしれないですね。 |